脳内ホルモン
環境の変化に対応して、体の状態を一定に保とうとする働きを恒常性(=ホメオスタシス)といい、神経やホルモンによって行われています。
脳内ホルモンは、神経伝達物質と呼ばれており、生命維持&健康維持する上で重要な働きをしています。
これらが、正常にバランス良く分泌されることにより、心身の良好な状態を作り出しています。
<代表例>
・ドーパミン→ “脳内の覚醒剤”
快感や多幸感を得る。意欲やモチベーションを高める。
過剰の場合、依存症状に陥りやすくなり、不足の場合、パーキンソン病になりやすい。
・セロトニン→ “幸せホルモン”
ドーパミンやノルアドレナリンの暴走を抑え、心身の安定や心の安らぎに関与する。
不足すると、精神のバランスが崩れ、うつ病を発症したり、暴力的になったりする。
・ノルアドレナリン→ “怒りの脳内物質”
怒りやイライラ、やる気などの情動や感情に強い影響を与える。
・βエンドルフィン→ “脳内モルヒネ”
鎮痛効果が高い。幸福感をもたらし、脳を活性化する。
・メラトニン→ “睡眠ホルモン”
覚醒と睡眠を切り替えて自然な眠りを誘う作用がある。
抗酸化作用により、細胞の新陳代謝を促す。
・コルチゾル→ “ストレスホルモン”
ストレスと低血糖に反応し、代謝や免疫システムに関与し、生命維持に不可欠なもの。
炎症を抑制する作用がある。
・アセチルコリン→ 副交感神経に関与し、血管拡張、心拍数低下、消化機能亢進などの
作用をもつ。記憶や学習、睡眠や覚醒に深く関係している。
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